【10月10日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は野心的な建設プロジェクトに精通しているが、人生最大規模のプロジェクトに着手している可能性がある。

AFPの記者兼カメラマンの目撃報告によると、トランプ氏が9日にフィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領と会談した際、大統領執務室の執務机に広げられた地図の上に凱旋(がいせん)門の小さな模型が置かれていた。

この計画では、首都ワシントンのリンカーン記念館からポトマック川を挟んで対岸、アーリントン墓地近くの環状交差点に凱旋門が建てられることになっている。

机の上にはもう一つ、より大きな凱旋門の模型も置かれていた。こちらにはたいまつを掲げた金色の天使と、その両側に2羽の白いワシなど、細部まで緻密につくられている。

どちらの模型も、19世紀初頭にフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトが古代ローマの凱旋門にならい建設させた、パリの有名なエトワール凱旋門に酷似している。

AFPはこの計画についてホワイトハウスにコメントを求めたが、回答は得られていない。

だが、600万人以上のフォロワーを持つフェイスブックページ「Donald Trump for President」は9月、同じ場所にほぼ同じデザインの凱旋門を描いた絵を投稿し、来年の米独立250周年記念行事と関連付けていた。

トランプ氏は8月末、古代ローマと古代ギリシャに着想を得た「古典的」建築を推進する大統領令に署名した。

また、米国の力と軍事的勝利をさらにたたえる意向を繰り返し表明している。(c)AFP