【10月9日 AFP】欧州気候監視機関「コペルニクス気候変動サービス」は9日、世界の9月の平均気温が観測史上3番目に高かったと発表し、記録的な高温傾向が続いていると警告した。

コペルニクスによると、今年9月の世界平均気温は産業革命前に比べて1.47度高く、記録的な猛暑だった過去2年の月間記録よりわずかに低いレベルだった。

コペルニクスで気候分野の戦略責任者を務めるサマンサ・バーグス氏は「地球の気温状況はほぼ変わらず、陸地と海面の温度が高い状態が続いており、大気中の温室効果ガスの蓄積が影響を与え続けている」と述べた。

専門家は、2025年が2023年と2024年に次いで3番目に暑い年になると予測し、気温の上昇により、地球環境の安定性が損なわれ、極端な気象現象のリスクが高まると警告している。

来月には、ブラジル北部ベレンで気候変動対策を議論する国連の会議COP30が開かれる。(c)AFP