【10月14日  People’s Daily】米中ロンドン経済貿易会談開催以来、双方はロンドン枠組みに関する成果の履行を加速させ、いくつかの問題で積極的な進展が見られ、対外的に前向きな信号が発信されている。

これは、米中双方が平等な対話と協議を通じて相違点を解決し、絶えず共通認識を深め、誤解を減らし、協力を強化すれば、紛争の適切な解決方法を見いだすことができること、両国のそれぞれの発展と世界経済の発展に向けてより多くの積極的な要素を注入できることが、十分に示されたものである。

米中ロンドン経済貿易会談で双方は、6月5日に行われた両国首脳の電話会談における重要な共通認識の履行およびスイス・ジュネーブ経済貿易会談の成果を固める措置の枠組みについて、原則的な合意に達した。会談後も双方のチームは、緊密な意思疎通を維持している。双方は承認を得て、枠組みの詳細をさらに確認した。

ロンドン枠組みに関する成果を履行するため、中国側は法令と規則に基づき、条件を満たす規制品目の輸出許可申請を審査、承認している。米国側も対応する行動をとり、中国に対する一連の制限措置を解除した。こうした一連の進展は、両国の各方面および国際社会において積極的な反響を呼び、米中の平等な対話と協議を通じての経済貿易上の相違の解決に対する各方面からの信頼感が強まっている。

今回の米中経済貿易紛争発生以降の双方のやり取りを振り返る時、極めて明確に一つの結論が見えてくる。経済貿易紛争を解決するには、対話と協力が正しい道であり、脅迫や強要には解決の出口はないということだ。ロンドン枠組みは容易に得られたものではない。双方は関連する合意を着実に履行し、紛争の最終的解決に向けた条件を絶えず積み重ねていく必要がある。

中国側は自らの権益を守る姿勢は堅固であり、共通認識の履行においては誠実に取り組んでいる。米国側に望むべきことは、米中の経済貿易関係が「互恵とウィンウィン」を本質とすることを深く認識し、誤った手法をさらに是正し、中国側と共に同じ方向を向いて歩みを進め、米中経済貿易協議のメカニズムの役割を十分に発揮させ、具体的な行動をもって両国首脳の電話会談における重要な共通認識を守り、履行し、共に米中経済貿易関係の安定的で持続的な発展を推進すべきである。

米国側のいわゆる「対等関税」実施の「最終期限」が近づくにつれ、新たな経済貿易摩擦に対する各界の懸念がまた高まっている。指摘しなければならないのは、米国側による関税乱用は、典型的な「一方的で覇権的な手法」であり、正常な国際貿易秩序に深刻な打撃を与えており、断固として反対されなければならないということである。

米国側の関税措置の負の側面が顕在化しつつある。世界銀行(World Bank)や経済協力開発機構(OECD)が先ごろ、米国及び世界経済成長の見通しを下方修正したが、その重要な理由は貿易政策の不確実性だ。米国の経済界でも広く警告されているように、関税による「スタグフレーション(インフレ下での景気低迷)」の効果が醸成されつつあり、世界貿易の自由化に長期的な衝撃を与えることが不可避な情勢のようだ。市場の不確実性が続けば、最終的には消費者がその代償を支払うことになるだろう。

実際の経験が十分に実証しているように、原則的立場を断固として守ってこそ、初めて自らの正当な権益を真に守ることができる。健全で安定した国際貿易秩序は、全ての当事者の発展に不可欠である。中国は、全ての当事者が平等な協議を通じて米国との経済貿易上の相違を解決することを歓迎し、各国が世界貿易機関(WTO)を中核とする多角的貿易体制を共同で維持することを提唱する。

同時に、中国は「二国間交渉」について、それは貿易摩擦を緩和し解決するための重要な手段ではあるが、その「二国間の取り決め」によって第三国の利益が損なわれてはならないと、一貫して強調している。これはまた中国が米国と経済貿易交渉を行う際、常に堅持してきた原則でもある。

中国は「関税減免」を取引カード(交換材料)にして、中国の何らかの利益を犠牲にさせるようなやり方には断固反対する。そのような事態が生じた場合、中国は決してそれを受け入れず、断固たる対抗措置を講じ、自らの正当な権益を守る構えである。

WTOを中核とする多角的貿易体制は、世界の健全で秩序ある貿易の発展のための支柱だ。この体制を破壊するような近視眼的な手法は、いずれも各国の長期的利益を損なうことになる。単独主義や保護主義の衝撃に直面し、誰もが独り善がりではいられない。

正当な原則の最低ラインが一旦突破されれば、脅迫は必ずエスカレートし、全ての国が被害者に転落し、世界の発展を支える制度的環境は、取り返しのつかない損傷を被る恐れがある。

風が強く波が高い時こそ、戦略的な冷静さを保ち、団結と協力を強化すべきである。各国は常に公平と正義の側に立ち、歴史の正しい側に立ち、国際経済貿易ルールと多国間貿易体制を固く擁護し、国際的な公平と正義を断固として守り、開放的で包摂的な国際貿易環境を共に築くべきである。

開放と協力こそが、世界各国が手を携えて未来に向かう唯一の正しい選択だ。中国は「責任ある大国」として、各国と共に、真の多国間主義を堅持し、多国間の貿易体制を効果的に維持し「開放型世界経済」の構築を推進し、世界経済により多くの確実性と安定性を注入していく所存である。(c)People’s Daily /AFPBB News