金正恩氏、新型駆逐艦「崔賢」視察 「敵の挑発を罰すべき」
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【10月6日 AFP】北朝鮮の国営・朝鮮中央通信(KCNA)は6日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が新型駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」を視察したと報じた。
「崔賢」は、北朝鮮が海軍力の強化を目指す中で、今年進水した5000トン級駆逐艦2隻のうちの1隻。
KCNAによると、金氏は「この駆逐艦は(北朝鮮の)武装勢力の発展を明確に示すものだ」と述べ、さらに「われわれの海軍の強大な能力は、国家の主権を守るために敵の挑発を徹底的に抑止し、対抗し、罰するために広大な海洋で行使されるべきだ」と語った。
金氏は、来年10月までに同クラスの駆逐艦を3隻目として建造することを明言した。
韓国軍は、「崔賢」はロシアの支援を受けて開発された可能性があり、ウクライナでの戦争を支援するために数千人の北朝鮮兵士を派遣する見返りとして行われた可能性があるとしている。
KCNAの写真では、朝鮮半島周辺の海洋を映すモニターが設置された制御室で、指示を出すように見える金氏の姿が確認された。別の写真では、軍高官の前でぼかしの入った地図を指し示す金氏の姿が見られた。
金氏はこの前日、韓国での米国の軍備増強に対応して「特殊資産」を配備したことを明らかにしたが、詳細は語られていない。
米国は核兵器を保有する北朝鮮からの軍事的脅威に備え、韓国に約2万8500人の米兵を駐留させており、9月には安全保障上の同盟国である韓国、日本と共同訓練を実施した。
北朝鮮はこうした訓練を「侵略の予行演習」として常に非難しているが、米韓両国は防衛目的だと主張している。(c)AFP