【10月5日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、韓国での米国の軍備増強に対抗して「特殊資産」を配備したと述べた。5日に国営朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。

米国は、核兵器を保有する北朝鮮からの軍事的脅威に備えるため、韓国に約2万8500人の米兵を駐留させており、9月には安全保障同盟に基づいて韓国、日本との共同訓練を実施した。

北朝鮮はこうした訓練を「侵略の予行演習」として常に非難しているが、米韓両国は防衛目的だと主張している。

金総書記は4日、平壌で開幕した兵器展示会の開会式で演説し、「米韓の核同盟は急速に進展しており、危険なシナリオを実行するためのさまざまな演習が行われている」と述べたと、KCNAは伝えた。

「米軍による韓国地域での軍備増強に比例して、われわれの戦略的懸念も高まっており、それに応じて主要目標に対する特殊資産を配備した」と語り、国境を越えた軍事動向を「注視している」と付け加えた。

しかしながら金総書記は、「特殊資産」が何を指すのかは明らかにしていない。(c)AFP