【10月3日 AFP】世界保健機関(WHO)は2日、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争で、約4万2000人が腕や脚の切断、脊髄損傷や外傷性脳損傷など「人生を一変させる重傷」を負ったと発表した。その4分の1は子どもだという。

WHOの最新の分析によると、2年間にわたるガザ紛争の負傷者の約4分の1が、その後の人生に深刻な影響を与える重傷を負ったことが分かった。

WHOのパレスチナ代表を務めるリチャード・ピーパーコーン氏は記者会見で、「生涯にわたるリハビリテーションが必要になるだろう」と述べた。

イスラム組織ハマスが実効支配するガザの保健当局によると、2023年10月7日にハマスによる越境攻撃をきっかけにガザ紛争が始まって以来、イスラエルの報復攻撃によりパレスチナ人6万6000人以上が死亡、17万人近くが負傷した。国連はこの数字について、信頼できるとしている。

WHOの報告書は、WHOが支援する22の緊急医療チームやガザ保健当局などからのデータに基づき、4万1844人が人生を変える重傷を負ったと推定している。

WHOは、5000人以上に腕や脚の切断が必要になったとしているが、負傷時に医療施設外で発生する「外傷性切断」は含まれていないため、この数字は「実際より少ない」可能性があると警告した。

WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、「リハビリテーションを必要とする最も一般的な負傷は、爆発による脚と腕の外傷だ」と述べた。

一変させるには、脊髄損傷や外傷性脳損傷も含まれると述べ、「顔面や眼球の重度の損傷もよく見られ、重大な機能障害や外見の損傷につながる」と付け加えた。

リハビリテーションサービスが至急必要だが、テドロス氏によると、ガザ地区の36の病院のうち、部分的にでも機能しているのはわずか14病院にすぎない。

ガザにはかつて理学療法士が約1300人、作業療法士が約400人いたが、その多くが避難を余儀なくされ、数十人が殺害されたという。

切断患者が多数いるにもかかわらず、ガザには今、義肢装具士も8人しかいない。(c)AFP