【10月2日 AFP】カナダ政府は1日、閉園となったテーマパークからのシロイルカ(ベルーガ)30頭の輸送要請を拒否したと発表した。動物の搾取を防ぐことが理由としている。

クジラの輸送を要請したのは、ナイアガラの滝近くで昨年まで営業していたテーマパーク「マリンランド」。この施設は飼育環境の劣悪さで長年批判を受けており、カナダ通信によると、2019年以降にシャチ1頭とシロイルカ19頭の計20頭が死んでいる。

昨年の閉園以降、施設側は資産の売却を試みていると報じられている。マリンランドに残るシロイルカは、カナダで飼育されている最後のクジラだという。

ジョアン・トンプソン漁業相は1日、マリンランドが中国の海洋テーマパーク「珠海長隆海洋王国」へのシロイルカ30頭の輸送を求めた要請を拒否したと明らかにし、「これまでシロイルカが直面してきた扱いを継続させるような行為を承認することはできない」との声明を出した。

さらに「クジラは海に生きる動物であり、私たちの娯楽のために水槽に閉じ込められるべきではない」と述べ、2019年の法改正で付与された海洋哺乳類保護の権限に基づき輸出を阻止したと説明した。

マリンランドは2021年にシロイルカ5頭を米コネチカット州の「ミスティック水族館」に送ったが、2023年末までにそのうち3頭が死んでいる。(c)AFP