冬眠前に「爆食」 最も太ったクマを選ぶ恒例イベント アラスカ
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【10月2日 AFP】米国で毎年最も注目される動物コンテストの一つが、今年も大きな「お腹」と共に決着を迎えた──。今シーズン、一番太ったクマに選ばれたのは「チャンク」だった。
この冗談半分のコンテストは、アラスカのカトマイ国立公園で毎年行われているもので、数か月にわたる冬眠に備えて大量のサケを食べるクマの中で、最も太っている個体を選出する。
チャンクは、過去に2度優勝している雌グマ「グレイザー」の挑戦を退けた。グレイザーにとっては前人未到の3連覇が懸かっていたが、達成はならなかった。もちろん、クマたちに競技に参加している自覚はない。
コンテストでは、動物たちのビフォーアフター写真を見た数十万人が世界各国から投票し、勝敗を決めた。
このイベントは、アラスカに生息するヒグマやその生息地、そして人間活動によるリスクへの理解を深める目的で2014年に始まった。
カトマイ国立公園には約2000頭のクマが暮らしている。夏の終わりから秋の初めにかけて太り始め、冬眠の5か月間に備える。1日に最大45キロのサケを食べることもある。(c)AFP