【9月30日 AFP】南米コロンビア当局は29日、同国初の国産戦闘用ライフルを製造したと発表した。かつての軍事同盟国イスラエルから供給されていたアサルトライフルよりも安価で軽量な代替品となる。

左派のグスタボ・ペトロ大統領は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相によるパレスチナ自治区ガザ地区での軍事作戦に抗議するため、2024年にイスラエルと断交した。

国家兵器廠(Indumil)が、1990年代からイスラエル製の部品を使ってコロンビアで組み立てられていたアサルトライフル「ガリル」の代替品として、コロンビア初の国産となる戦闘用ライフルを製造した。

国家兵器廠の責任者で退役大佐のハビエル・カルマゴ氏はAFPに対し、純国産戦闘用ライフルを5年間で40万丁製造し、「軍の現行武器を段階的に置き換える」ことが目標だと語った。

専門家らは、コロンビアが高額な費用をかけることなく生産能力を引き上げられるかを疑問視している。

鋼鉄とポリマーで作られた国産戦闘用ライフルは、ガリルよりも15~25%軽量化されている。

ドナルド・トランプ米大統領が麻薬撲滅における同盟国リストからコロンビアを削除したことを受け、ペトロ氏は米国からの武器購入も停止した。(c)AFP