ソウル市内の大型マートに並ぶコメ(c)news1
ソウル市内の大型マートに並ぶコメ(c)news1

【09月29日 KOREA WAVE】韓国でコメ価格の高騰が続いている。20キロ当たりの小売価格は6万5000ウォン(約6877円)を突破し、前年同月比27%、平年比でも22%高い水準となった。8月の集中豪雨で早場米の収穫が遅れ、供給不足に陥ったことが背景にある。政府はこれまでの備蓄米放出ではなく、新たに「貸与」方式による需給管理政策を導入し、効果に注目が集まっている。

韓国農水産食品流通公社(aT)の農産物流通情報によると、9月24日時点のコメ20キロ小売価格は6万5028ウォン(約6880円)だった。農林畜産食品省は、10月中旬に新米が本格的に出回れば価格は落ち着くと見込んでいる。ただし例年コメ価格のピークは10月上旬であり、当面は上昇が続くと予想される。

従来、価格高騰時には政府が公的備蓄米を市場に放出してきたが、新米の出荷時期と重なると供給過剰による急落リスクが指摘されていた。このため政府は今年初めて、備蓄米を売却せず貸与する方式を導入した。

貸与は金融の先物取引に似ており、価格高騰期に政府が卸売業者に一定量のコメを貸し、収穫後に価格が下がった時点で同等の価値で返却させる仕組みだ。例えば1キロ3000ウォン(約317円)の時に1000キロ(300万ウォン=約31万7400円相当)を借りた業者は、価格が2000ウォン(約211円)に下がれば1500キロを返却することになる。

韓国政府は8月末に3万トン、9月中旬には2万5000トンを卸売業者に貸与した。供給は進行中で、貸与されたコメは籾の状態で渡されるため、実際に市場価格に影響が出るまで一定の時間差がある。

農林畜産食品省の担当者は「貸与後も価格上昇は続いたが、上昇幅は縮小した。収穫期に価格が下がれば政府が財政を投じて市場隔離を行う必要があるが、貸与方式はその負担を和らげる効果が期待できる」と述べ、市場動向を注視しつつ需給管理に万全を期す考えを示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News