ゼロ炭酸(緑)とジュース(柿色)の市場規模推移(c)news1
ゼロ炭酸(緑)とジュース(柿色)の市場規模推移(c)news1

【09月27日 KOREA WAVE】韓国の飲料市場で「ゼロ飲料」ブームが続く中、かつて健康飲料の代表格とされたジュースの存在感が急速に薄れている。ゼロ炭酸飲料は毎年二桁成長を続け、2兆ウォン規模に迫る一方で、ジュース市場は1兆ウォン前後で足踏みを続けている。

市場調査会社ユーロモニターによれば、ゼロ炭酸飲料市場は2021年5412億ウォン、2022年8861億ウォン、2023年1兆3391億ウォンと急成長し、初めてジュース市場(1兆1167億ウォン)を追い抜いた。2024年にはゼロ炭酸が1兆8216億ウォンに拡大し、ジュースは1兆1860億ウォンにとどまった。今年はゼロ炭酸2兆2444億ウォン、ジュース1兆1985億ウォンと予測され、2026年には両市場の差が1兆ウォンを超える見通しだ。

10年前までジュースは炭酸飲料の代替として人気を集め、ビタミンCやミネラル、抗酸化成分を含む「健康飲料」として消費者の支持を得ていた。しかし近年は「血糖スパイク(食後の急激な血糖上昇)」を招く糖分飲料とみなされ、敬遠されつつある。世界保健機関(WHO)が砂糖摂取を1日の総摂取カロリーの10%以下に制限するよう勧告したことも、消費者の警戒感を高めた。

ジュース市場の停滞には原料特性の限界もある。果汁100%という強みが、糖分削減を重視する現在の健康志向では弱みに転じているのだ。韓国の大手ブランド「デルモンテ」を展開するロッテ七星飲料のジュース部門売上も、2025年上半期は770億ウォンと前年同期比15%減少した。

一方でゼロ炭酸飲料は「糖分を気にせず飲める」というイメージで急成長。かつては「味が物足りない」との指摘もあったが、技術進歩により通常の炭酸との差はほとんどないと評価されている。

業界関係者は「ゼロカロリーや無糖飲料が健康トレンドとなり、かつて朝食代替や間食として選ばれたジュースの需要が大きく減った。今や消費者はカロリーより糖分含有量を最優先に見るため、ジュースは不利な状況だ」と話している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News