アルコール中毒の疑いで19人死亡 ロシア
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【9月27日 AFP】ロシア西部レニングラード州で今月、少なくとも19人がアルコール中毒の疑いで死亡した。地元当局が26日、明らかにした。
安価な密造酒の摂取による集団死亡は、長年にわたりアルコール依存症のまん延に悩まされてきたロシアでは珍しくない。
州政府の広報局は声明で、「スランツィ地区で9月、飲酒後に19人が死亡した」と述べた。
これまでに8件が「メタノール(メチルアルコール)中毒と確認された」と付け加えた。
検察が密造酒による中毒事件として捜査を開始し、男女1人ずつを拘束した。
ロシアでは2023年にも密造酒を飲んで50人が死亡する事件が発生。この事件の密造酒を製造・販売した2人は今週、約10年の拘禁刑を科された。
2016年にもシベリア連邦管区のイルクーツク州で、密輸されたメタノールを含む入浴剤を飲んだ60人以上が死亡した。
ロシアはこの事件を受けて規制を強化したが、アルコール代替品を使った安価な密造酒は、特に生活水準が低くウオツカの価格が法外に高い農村部で、依然として広く流通している。(c)AFP