【9月26日 AFP】南米エクアドル北部エスメラルダスの刑務所で25日、対立する麻薬組織同士の衝突があり、少なくとも17人が死亡した。当局が明らかにした。同国では数日前にも刑務所内での麻薬組織同士の衝突が起きたばかり。

エクアドルの刑務所では2021年以降、受刑者約500人が刑務所内での抗争で死亡している。

ソーシャルメディアで共有され、AFPが確認した画像には、上半身裸で血まみれで地面に横たわる男性の遺体が映っていた。少なくとも2人は首を切断され、多くは刺し傷を負っていた。

エクアドル南西部の刑務所でも22日、麻薬組織同士の衝突があり、受刑者13人と刑務官1人が死亡した。

この事件では、受刑者が銃や爆発物を使用した。数人が脱獄したが、一部は拘束された。

コカイン輸出量で世界1位のコロンビアと2位のペルーに挟まれたエクアドルでは近年、国際組織とつながりを持つ麻薬組織同士の縄張り争いが激化している。

政府のデータによると、世界で生産されるコカインの70%以上がエクアドルの港を経由している。

2021年2月以降、麻薬組織同士の抗争は主に刑務所内で繰り広げられており、受刑者が遺体をバラバラにされたり焼かれたりといった残忍な方法で殺害されるケースが相次いでいる。(c)AFP