【9月26日 AFP】自転車ロードレースのイスラエル・プレミアテックを支援するパートナー企業や機材を提供する会社が、グランツール(三大ツール)のブエルタ・ア・エスパーニャでの親パレスチナ派による抗議活動を受け、チーム名の変更を求めている。

民間チームであるイスラエル・プレミアテックの参加に対する抗議はブエルタの複数ステージで発生した。大会最終日にはスペイン・マドリードで約10万人の抗議者が集まり、ステージは中止となった。

共同スポンサーであるカナダの多国籍企業プレミアテック社は声明を出し、「2017年にワールドツアーに参入して以来、国際情勢は大きく変化しており、われわれはその状況に敏感に対応している」と述べ、「われわれの期待は、チームが『イスラエル』という名称を除外した新しい名前、新しいアイデンティティー、新しいブランドイメージへと進化することだ」と続けた。

また、機材を提供するファクター社は専門サイトのサイクリング・ニュースに対し、「チームにはすでに伝えた。名称変更と旗の変更がなければ、われわれは支援を継続しない」と述べ、チームオーナーであるイスラエル系カナダ人の富豪シルバン・アダムス氏とこの件について話し合ったと明かしている。

チームは25日、「2026年のブランド計画段階にあり、変更がある場合は適切な時期に発表する」と述べるにとどまっている。(c)AFP