【9月29日  People’s Daily】「中国旅行」や「中国ショッピング」の人気が持続的な高まりを見せる中、中国のサービス業は人工知能(AI)やクラウドコンピューティングなどの先端技術のブレークスルーを利用して、グローバルなサービス業の国際協力モデルを再構築している。中国はすでに世界のサービス貿易成長における重要な力となっている。

データによると、今年1~4月期の中国のサービス貿易は比較的速い成長を維持し、サービス輸出額が1兆1285億2000万元(約23兆3378億円)に達し、前年同期比14.6%増加となった。世界貿易に不確実性が広がる中で、14.6%という成長率は容易なことではない。

先頃、上海市と四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)で開催された特別な大会が世界の注目を集めた。中国の旅行プラットフォーム企業の招待を受け、74の国と地域から旅行業界の重要人物3000人以上がグループで、大挙中国を「訪問」したのだ。

「パンダが竹を食べる姿は一日中見ても飽きない!」、オーストラリアの旅行会社経営者で業界歴20年のデイビッド氏は「成都市ジャイアントパンダ繁殖研究基地」でパンダが竹を食べ、木に登る姿を間近に見てすっかり心を奪われた。彼は「来年主力となる高級ツアーにパンダ観賞と周辺観光を追加する予定だ。昨年から『中国旅行』は店頭で問い合わせが最も多いコンテンツとなっている。来年は少なくとも500人のオーストラリア人観光客を中国に連れてくる計画だ」と話す。

訪中団には、ドバイのホテルのマーケティングディレクター、欧州の大手旅行会社の商品マネージャー、国際的に有名なインフルエンサーや旅行ブロガーなど国際観光業界で影響力を持つ人物も数多く含まれていた。

きらめく外灘(バンド、Bund)のスカイラインから四川省の澄み切った山水の九寨溝(Jiuzhaigou)まで、市井に立ち込める火鍋の香りから現代的な商業地区の賑やかなリズムまで、世界の観光エリートが集ったこの中国旅行は「静粛な文化的対話」の場となった。

旅行サービスは中国のサービス貿易における最大分野である。データによると、今年1~4月で中国の旅行サービスは引き続き急速に成長し、輸出入総額は7567億8000万元(約15兆6502億円)に達し、前年同期比14.7%増加した。このうち、輸出は79.9%増、輸入は7.8%増となった。
 
旅行サービス輸出の79.9%の大幅成長には、複数の好材料が重なっている。トランジットビザ免除政策の適用や航空便の回復、出国時の増値税還付など政策面の整備に加え、中国の飲食、ホテル、出張者サービスなど民間のサービス業が積み重ねてきた着実な発展がある。

中国のオンライン旅行大手「携程(Trip.com)」のデータによれば、24年の世界の観光業は世界のGDP全体の10%を占め、3億5千万人の雇用を創出したという。同社の孫潔(Sun Jie)CEOは「観光業は中国のサービスと世界市場を結ぶ重要な接点となりつつある」と話す。

現在、「中国サービス」はバリューチェーンの中高位へと着実に上昇している。今年1~4月期に、中国の「知識集約型サービス輸出額」は5902億4000万元(約12兆2062億円)に達し、前年同期比6.1%増加した。 

今年6月、太平洋を越えた彼方のペルー・チャンカイ港では、無人運転のスマートトラック50台が埠頭内を秩序よく行き交い、予め設定された経路に沿ってコンテナを正確に貨物船から降ろし、指定のヤードへ運んでいた。全てのプロセスは人の手を介さず「スマート車両配置システム」によって完結される。

チャンカイ港は、中国とペルーが共同建設する「一帯一路(Belt and Road)」の重要プロジェクトで、南米で初めてのスマート港湾である。
港で使われているスマートトラックと車両配置システムは、上海友道智途科技が提供したものだ。

同社の販売運営センターの楊磊(Yang Lei)総経理は「最初に納入した40台のスマートトラックと車両配置システムの協同作業により、全天候操業体制が実現した。バースの処理効率は30%向上し、車両の空車率は15%低下した。全ての工程で全ての指令とタスクは自動的に生成され、港湾管理を容易にしている」と説明する。

関係者によると、港湾の全天候操業、正確停車、全チェーン配備調整の連携など様々な業務上のニーズに対応するため、同社は36種類120項目以上の安全テスト事例を整理・抽出した。80種類のスマート運転機能の開発・実装を進め、車両1000台規模の「スマート配置管理システム」を構築した。

「上海友道智途」のこのスマート管理の実践は「全国技術貿易イノベーション実践事例」に選出された。

ところで、この「イノベーション実践事例」には、次のような重要事例もリストアップされている。

陝西省(Shaanxi)の「楊凌現代農業国際合作集団」が「一帯一路」参加7か国で合計14の「海外農業モデル園区」を建設する事例。

「浩鯨雲(南京)信息科技」は、大規模なリモート納品モデルで、海を越えたサウジアラビアの従来型のデータセンターのクラウド化を支援し、運営・保守コストを約30%削減した事例。

中国科学院大連化学物理研究所がエチレンアミンのグリーン合成の工業化技術の開発に成功し、世界の化学工業界のグリーン転型と持続可能な発展に向けて非常に重要な「中国ソリューション」が提供された事例、などである。

新たな科学技術革命と産業変革がこれまでにないほどの深さと広がりを見せる中、「中国サービス」は新しいチャンスをつかんで、その国際競争力を著しく向上させている。(c)People’s Daily /AFPBB News