【9月24日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(79)は23日、人気コメディアンのジミー・キンメル氏が司会者を務めるABCテレビの深夜トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」が米国で放送を再開する数時間前に、キンメル氏を侮辱し、今回の措置をめぐり「ABCを試す」と警告した。

番組は、保守系活動家チャーリー・カーク氏の射殺事件に関する不適切な発言があったとして放送休止となったが、23日夜に再開された。

だが、ABC系列局数十局を所有する大手2社は、視聴者に「それぞれの市場に関連した他の番組」を提供するため、休止を継続すると発表した。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でキンメル氏を侮辱し、ABCは「99%は民主党に好意的なごみ番組を流している」と非難。

「今回の件でABCを試すことになると思う。どうなるか見てみよう。前回追及した時、彼らは私に1600万ドル(約24億円)を支払った」と付け加えた。

昨年12月、ABCの司会者から中傷されたとしてトランプ氏ABCを名誉毀損(きそん)で訴えていた民事訴訟で、ABCがトランプ氏の大統領図書館に1500万ドル(約22億円)を寄付することで和解が成立した。

また、メディア大手パラマウント・グローバルは7月、傘下のCBSのカマラ・ハリス前副大統領へのインタビューをめぐり、トランプ氏に起こされた訴訟で、和解金1600万ドルを支払うことで合意した。(c)AFP