【9月23日 AFP】世界最大級の現代美術コレクションを収蔵する仏パリの文化施設ポンピドー・センターが、22日から少なくとも5年間にわたり閉館される。約5億ユーロをかけた改修工事が本格的に始まる予定だ。

ポンピドー・センターはパリのカルチャーライフの中心的存在で、毎年数百万人が訪れる。美術作品だけでなく、露出した換気設備やエスカレーターが特徴的な建築も訪問者を魅了している。

建築家のレンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャース両氏によって設計され、ジョルジュ・ポンピドー元大統領にちなんで名付けられた施設は1977年に開館し、現在、大規模な近代化を迎えることになっている。

「少し悲しいです。少なくとも5年間はここに戻ってこないと思うと、とても奇妙な感じがします。私が愛する場所であり、私の子どもたちや5歳の孫娘も愛する場所です」と、センターを訪れていたアーティストで写真家のクローディ・ロカールラペルルザさん(65)はAFPに語った。

改修の総費用は4億6000万ユーロと見積もられており、再開は2030年頃の予定。改修ではアスベスト除去の他、アクセシビリティー、セキュリティー、内部の完全な再設計が予定されている。

環境に配慮して防水仕様の刷新も計画されており、「光熱費の40%削減」を目指していると、センターのローラン・ルボン会長はAFPに語った。

「外部の枠組みは維持するが、地下から最上階まで、すべてを変更する」とルボン氏は説明。7階にある巨大なテラスは、パリの息をのむような景色を来訪者に提供する予定だ。

「1977年にセンターが開館したときと同じような衝撃を訪問者に感じてもらいたい」とルボン氏は話した。(c)AFP/Lisa DEFOSSEZ