【9月20日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は20日、ロシアがミサイル40発と約580機の無人機による「大規模攻撃」を行い、3人が死亡、数十人が負傷したと発表した。過去数週間では最大規模の攻撃とみられる。

ゼレンスキー氏はSNSで、夜間の攻撃で「クラスター弾を搭載したミサイルが東部ドニプロのアパートに直撃した」とし、「一晩中、ウクライナはロシアからの大規模な攻撃を受けた。敵は巡航ミサイルと弾道ミサイルを合わせて40発、そして約580機のさまざまな種類の無人機を発射した」と続けた。

中部ドニプロペトロウシク州のセルヒー・リサク知事は、攻撃により1人が死亡し、重体1人を含む26人が負傷したと発表。北部チェルニヒウ州のビャチェスラフ・チャウス知事は、62歳の男性が無人機攻撃により命を落としたと述べた。西部フメリニツキー州では住宅約20棟が被害を受け、火災の消火中に1人の遺体が見つかった。

ウクライナでは全国的な空襲警報が発令され、首都キーウ周辺の地域でも別の攻撃が報告されている。

米国主導による和平仲介が試みられているものの、ロシアは無人機とミサイルでウクライナを砲撃しており、ウクライナ政府はロシア政府が意図的に和平努力を遅らせていると非難している。(c)AFP