【9月18日 AFP】陸上の男子100メートルで五輪のメダルを二つ獲得しているフレッド・カーリー(米国)が、薬物使用を容認する大会「エンハンスト・ゲームズ」に出場することが17日に発表された。米国の男子選手としても、陸上選手としても初めてとなる。

現在ドーピング違反による暫定出場停止処分を受けているカーリーは、第1回大会の100mに出場予定で、同大会では「安全・合法・科学的根拠に基づく」とされるプロトコルのもと、パフォーマンス向上薬の使用が許可される。

カーリーは100メートルで2021年の東京五輪銀メダルと2024年のパリ五輪銅メダルを獲得した。2022年の世界陸上オレゴン大会では金メダルを手にしたが、現在はドーピング検査の所在情報義務違反により、暫定的な出場停止処分を受けている。

カーリーは大会の公式サイトで「世界記録は常にキャリアの究極の目標だった。今こそ限界に挑み、人類最速になるためにすべてのエネルギーを注ぐ機会だ」と述べ、ウサイン・ボルトが持つ世界記録9秒58の更新挑戦すると表明した。

大会では、世界記録を更新した選手に100万ドル(約1億4600万円)のボーナスが与えられる。(c)AFP