カタールはハマスに資金提供、攻撃は「正当」 ネタニヤフ氏
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【9月17日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は16日、先週カタールで行われたイスラム組織ハマスの幹部を標的とした攻撃は、カタールとハマスとのつながりを理由に「正当化される」と述べた。
ネタニヤフ氏は記者会見で、「カタールはハマスとつながっている。ハマスを支援し、ハマスをかくまい、ハマスに資金を提供している。カタールは強力な手段を持っているが、それを行使しないことを選んだ」「したがって、われわれの行動は完全に正当化される」と述べた。
パレスチナ自治区ガザ地区での停戦案を協議するためにカタールの首都ドーハに集まっていたハマスの代表団を標的にした前例のない攻撃は、米国の同盟国カタールに対する初めてのイスラエルによる攻撃となった。
メディアが引用したハマスとイスラエルの情報筋によると、この攻撃で6人が死亡したが、この中にイスラエルが標的としたハマス幹部は含まれていない。
カタールは2018~2023年、当時のネタニヤフ内閣の承認を得て、ハマスが支配するガザに毎月数百万ドルの現金と支援物資の提供を行っていた。
イスラエルメディアは今年、ネタニヤフ氏の側近2人がカタールから金銭を受け取った疑いで、国内治安機関シャバクの捜査対象になっていると報じた。
「カタールゲート」と呼ばれるこのスキャンダルは、カタールがイスラエル首相府に影響力を及ぼしている可能性を示唆した。
ネタニヤフ氏は3月に捜査で証言を求められた際、このスキャンダルを「政治的な魔女狩り」だと非難した。
イスラエルのメディアは、ネタニヤフ内閣によるシャバクのロネン・バー長官の解任と、ガリ・バハラブミアラ検事総長を解任する試みについて、2人がカタールゲートの捜査に関与したことが原因だとの見方を示している。(c)AFP