【9月16日 AFP】スペインのペドロ・サンチェス首相は15日、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争をめぐり、イスラエルの国際スポーツ大会への参加を禁止するよう呼び掛けた。サンチェス政権をめぐっては、イスラエルとの8億2500万ドル(1216億円)の武器調達契約も破棄していたことも明らかになった。

サンチェス氏は、14日にスペインで開催された世界最大級の自転車レースの一つ、自転車ロードレースのブエルタ・ア・エスパーニャの最終ステージを中断に追い込んだ数千人の抗議デモ参加者に対し、「深い敬意」を表した。

サンチェス氏は、ウクライナ侵攻したロシアと同様、パレスチナ自治区ガザ地区に侵攻するイスラエルも罰せられるべきだと主張し、スペイン保守派と同レースにチームを派遣していたイスラエルの怒りを買った。

サンチェス氏は、「われわれの立場は明確かつ断固たるものだ。蛮行を続ける限り、ロシアもイスラエルもいかなる国際大会にも参加すべきではない」と述べた。

「スポーツ団体は、イスラエルが国際大会に出場し続けることが倫理的に許されるのかを自問すべきだ」「ロシアはウクライナ侵攻後に追放されたのに、イスラエルはガザ侵攻後に追放されないのはなぜか?」と述べた。

一方、AFPが15日に確認した公式文書によると、スペイン政府はイスラエルが開発したロケットランチャーに関する8億2500万ドルの契約を破棄した。

サンチェス政権は先週、「ガザにおけるジェノサイド(集団殺害)」を阻止するための一連の措置を発表した。(c)AFP