新型駆逐艦「カンゴン」号の進水式に出席した北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と娘=労働新聞(c)KOREA WAVE
新型駆逐艦「カンゴン」号の進水式に出席した北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と娘=労働新聞(c)KOREA WAVE

【09月16日 KOREA WAVE】北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の娘が公の場に頻繁に登場するようになり、後継者としての地位をめぐる論争が続いている。「すでに後継内定の段階にある」とする見方と、「断定するには早すぎる」とする慎重論が対立している。

韓国・慶南大学極東問題研究所は9月12日、両論を盛り込んだ報告書を同時に発刊した。

世宗研究所のチョン・ソンジャン副所長は「北朝鮮の権力継承は内定と後継教育→国内での公式化→国際的公式化の三段階で完成する。娘はいま『内定段階』にあり、適切な時期に『国内公式化』へ移行するだろう」と指摘。労働新聞が彼女を「愛する御子女」から「尊貴なる御子女」へ格上げして呼称した点を重視した。「尊貴なる」という表現はこれまで

キム・イルソン(金日成)、キム・ジョンスク(金正淑)、キム・ジョンイル(金正日)、キム・ジョンウン(金正恩)の各氏にのみ使われてきた特別な呼び方であり、強い後継意志の表れだと分析した。

またチョン・ソンジャン氏は「韓国中心の偏見が北朝鮮後継問題で誤った判断を繰り返させている」と批判し、「父に男子がいない場合、娘が継承するのは君主制国家では自然な現象だ」と付け加えた。国家情報院も国会報告で「娘が有力後継者としての立場を固めている」と述べ、7月の訪中同行もその一環だと説明した。

一方、同研究所のクァク・キルソプ招聘研究委員は「キム・ジョンウン氏は1984年生まれでまだ若く、2021年の党大会で『党第1書記』職を新設して万一に備えている。10代前半の娘を早期に後継者に内定させる必要はない」と反論した。

クァク・キルソプ氏はさらに「娘は幼すぎ、公式に確認された氏名や職責、象徴もない。北朝鮮では依然として男尊女卑が強く、彼女に権力が継承されれば将来的に『白頭の血統による世襲』原則が揺らぐ」と指摘。加えて、娘が行事に同行しても報道で必ずしも言及されない点や、中国訪問時に公式行事へ姿を見せなかった点などを挙げ、「まだ後継者教育の本質とは言い難い」と慎重姿勢を示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News