北朝鮮、外国人観光再開わずかで中断…背景に深刻なコロナ防疫不安
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【09月14日 KOREA WAVE】新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、5年ぶりに再開された北朝鮮の外国人観光が再び中断された。背景には内部での防疫上の懸念があるとされる。
対北朝鮮消息筋によれば、日本や中国で新たな感染再拡大の兆しが見られ、北朝鮮国家非常防疫司令部が「当面は外国人の入国を受け入れない」と判断したという。当初、朝鮮労働党創建70周年を迎える10月10日に在日本朝鮮人総連合会(総連)関係者200人余りを招待する計画もあったが、防疫を理由に取り消された。
韓国政府関係者も「北朝鮮内部では依然としてコロナ防疫への不安が残っている。少なくとも10月10日の党創建記念日までは観光制限が続くだろう」と述べた。7月にはロシア人観光客が元山カルマ海岸観光地区を訪れたが、これは北朝鮮とロシアの関係強化による例外措置とみられる。
北朝鮮は2025年2月、羅先経済特区で西側団体客を受け入れたが、わずか3週間で観光を中止。4月の平壌国際マラソンを最後に、西側観光客の入国は途絶えた。中国拠点の旅行会社「ヤングパイオニアツアーズ」も今月1日付で「北朝鮮は公式に外国人観光を禁止している」と発表し、再開を待つと告知した。
北朝鮮は昨年から国境を段階的に再開し、観光開発を本格化。2025年7月にはキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が10年かけて整備した元山葛麻海岸観光地区を大々的に公開し、2026年以降は地方各地で観光地を拡充する構想も示していた。
一方で、観光中断の理由は「観光客の率直な口コミによる体制の不都合な実態の露呈」「施設や管理の不備」などとも推測されたが、最も大きいのはコロナ防疫への懸念とみられる。ワクチン確保など防疫インフラが不十分な状況での受け入れにリスクがあると考えられている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News