ロシア大統領府、ウクライナとの和平交渉は「中断」
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【9月13日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領によるウクライナ紛争終結に向けた努力が行き詰まる中、ロシア大統領府(クレムリン)は12日、ウクライナとの和平交渉が「中断」していると発表した。
トランプ氏は、紛争終結に向けた合意を求めて、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を米アラスカ州に招くなど、精力的な外交を展開しているが、ロシアは空爆などの攻撃を続けている。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官はAFPを含む記者団との電話会見で、「われわれの交渉担当者は、さまざまなチャンネルを通じて連絡を取り合うことができる。だが、今は中断していると言っていいだろう」「楽観して、交渉プロセスがすぐに結果をもたらすのを期待することはできない」と述べた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、こう着状態を打破するには首脳会談が不可欠だとしているが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首脳会談の可能性を事実上排除している。
ロシアはウクライナへの攻撃をエスカレートさせている。先週には過去最大規模の空爆を実施し、首都キーウで数人を殺害、政府庁舎を炎上させた。
ロシアとウクライナの直接和平交渉はトルコ・イスタンブールで3回行われたが、大規模な捕虜交換以上の成果は得られていない。
ロシアは、ウクライナが今も一部を保持している東部ドンバス地域(ドネツク、ルハンスク両州)全域の割譲など、一連の強硬な要求を維持している。
ウクライナは領土割譲を拒否し、欧州軍を平和維持部隊としてウクライナに駐留させることを望んでいるが、ロシアは欧州軍のウクライナ駐留を容認できないと考えている。(c)AFP
