ソウル市内のコーヒービーン店舗(c)news1
ソウル市内のコーヒービーン店舗(c)news1

【09月12日 KOREA WAVE】かつてスターバックスのライバルと呼ばれた韓国のコーヒービーンコリア(COFFEE BEAN KOREA)が、低価格コーヒー市場に挑戦する。姉妹会社スタラックスが新ブランド「パクスコーヒー(PARk’S COFFEE)」を立ち上げ、価格競争力を前面に出した戦略に乗り出した。

スタラックスは先週、ソウル本社近くに「パクスコーヒー」1号店をオープンした。看板商品アメリカーノの価格は1500ウォンに設定され、メガMGCコーヒーやコンポーズコーヒーなどが主導する低価格市場に真っ向から参入する。

スタラックスとコーヒービーンコリアはいずれもパク・サンデ代表が支配する企業。パク・サンデ代表はスタラックスの全株式を保有し、コーヒービーンコリアの株式も82.2%を所有する。ブランド名「パクスコーヒー」もパク・サンデ代表の姓から取られた。価格はコーヒービーン店舗のアメリカーノ(約5000ウォン)の3分の1で、消費者にとっては大きな価格メリットとなる。

ただ今後、直営中心で展開するのかフランチャイズ化するのかは未定だ。コーヒービーンコリアがこれまで直営方式を固守してきた経緯から、今回も市場反応を探る「テスト出店」にとどまる可能性もある。

背景には国内コーヒー市場の地殻変動がある。全国で1万店舗を超える低価格チェーンが急成長する一方、プレミアム市場は成長鈍化に直面。かつてスターバックスと並び「二大ブランド」とされたコーヒービーンは、後発のトゥーサムプレイスやポールバセットにシェアを奪われ、さらに低価格人気の影響で苦戦を強いられている。2024年の売り上げは1528億ウォンで前年比3.3%減、営業損益も11億ウォンの赤字に転落した。

しかし、参入先の低価格市場はすでに激戦区だ。メガMGCコーヒー(約3700店)、コンポーズコーヒー(約2900店)、ペクダバン(約1800店)が市場を押さえ、ザ・ベンティやマムモスコーヒーも戦線を拡大している。この中で生き残るには単なる価格競争以上の差別化が不可欠だ。

業界関係者は「直営主義を続けてきたコーヒービーンの経営姿勢を考えると、パクスコーヒーも拡大には慎重になるはず。長年の運営経験とノウハウを持つだけに、軌道に乗れば安定展開する余地は十分ある」と展望した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News