【9月11日 AFP】中国の董軍国防相は10日、米国のピート・ヘグセス国防長官とオンラインで会談し、「中国への封じ込め、抑止、干渉は無駄だ」と警告した。国営中国中央テレビ(CCTV)が報じた。CCTVによると、戦略的なライバル関係にある両国は、台湾と南シナ海といった困難な問題についても協議した。

董氏は「独立を支援するために武力を行使したり、台湾を利用して中国を封じ込めたりといったいかなる試みや干渉も阻止する」と述べた。

米国防総省のショーン・パーネル報道官は声明で、「ヘグセス氏は米国が中国との紛争を望んでおらず、体制転換や中国の締め付けも求めていないことを明確にした」と述べた。

「しかし同時に、米国が優先戦域であるアジア太平洋地域に極めて重要な利益を有しており、その利益を断固として守る方針を率直に伝えた」と付け加えた。

CCTVによると、董氏は南シナ海について、中国は「特定の国による侵害や挑発、そして域外の国による意図的な混乱煽動に断固反対する」と述べた。

董氏は「われわれは平等で、互いを尊重し、平和的に共存し、安定した、そして前向きな軍同士の関係を築かなければならない。互いの核心的利益を尊重しなければならない」と述べた。

国防総省は、会談は「率直かつ建設的」だったと述べた。

ヘグセス氏と董氏はさらなる協議を重ねることで同意したという。(c)AFP