【9月11日 AFP】紛争監視団体「武力紛争位置・事件データプロジェクト(ACLED)」は10日、アフリカ南東部のモザンビーク国防軍がイスラム過激派の追跡中の海域で、漁師少なくとも16人を射殺したの報告があったと発表した。

ACLEDは、地元情報源のネットワークから情報を得ている独立系国際団体。

事件は北部カーボデルガード州で8日に発生。現地メディアも別途報じたが、政府報道官は否定している。

ACLEDによると、漁師らは本土から約8キロ離れた小さなロラス島で野営していたところを襲われた。

ACLEDのアナリスト、ピーター・ボフィン氏はAFPに対し、「FADM(モザンビーク国防軍)が巡視船でロラス島に接近して上陸し、漁師に向けて発砲したようだ」と語った。

ACLEDは「少なくとも16人の死者」を把握していると述べた。

モザンビーク国防軍はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」関連の反乱を鎮圧するためカーボデルガード州に展開しているが、作戦行動中に民間人に暴力を働いたとたびたび非難されている。

モザンビーク国防省のベンジャミン・チャブアロ報道官はAFPに対し、「国防軍が漁師たちを殺害したというのは事実ではない」と述べ、ACLEDの報告を否定。

「軍は漁師を攻撃することはできないし、実行することもない」「彼らは(民間人を)守るために現地に駐留している」と続けた。

ACLEDは7月と8月に、イスラム過激派の活動が活発なカーボデルガード州で同様の事件が少なくとも3件発生したと報告している。

そのうちの1件では、8月22日にカーボデルガード州マコミア郡ペクエ近郊で「モザンビーク海軍の艦艇が民間船2隻に発砲し、5人を殺害した」。モザンビーク国防軍はこの件への関与も否定している。

ボフィン氏はAFPに対し、「モザンビーク海軍の一部はここ数週間、マコミア郡沖の船舶を武装勢力のものと見なし、事実上あらゆる船舶を攻撃している」「だが、海沿いの住民は船を移動手段としている」と語った。

カーボデルガード州では最近、イスラム過激派による反乱が激化している。(c)AFP