【9月10日 AFP】ベルギーのフィリップ国王の弟、ロラン王子(61)は9日、2003年の結婚前に、モデルから歌手に転身したフラマン人の女性との間で息子をもうけていたことを明らかにした。

ロラン王子と歌手のウェンディ・バン・ワンテン(本名イリス・バンデンケルコーベ)さんとの関係については、1990年代から噂されていた。また、ワンテンさんの息子クレメントさん(25)は、以前、テレビで母親と共演した際に父親について尋ねられたこともあった。

ロラン王子は声明で、ワンテンさんとの間に息子が生まれたことを明らかにし、「私はクレメント・バンデンケルコーベの生物学的父親であることを認める」と述べた。

さらに、「近年、私たちはこのことについて率直で正直な会話をしてきた」とし、公表は息子と共に歩んできた「道のりの結果」と説明した。

同日、フラマン語のテレビチャンネルVTMで放送されたドキュメンタリー番組において、ワンテンさんとクレメントさんが父親について公に認めている。

ロラン王子は2003年4月に英国生まれのクレア・クームズさんと結婚し、3人の子どもがいる。

ベルギー王室における非嫡出子の公表は今回が初めてではない。ロラン王子の父アルベール元国王(在位1993~2013年)も、1960年代の婚外関係でベルギー貴族の女性との間に娘をもうけた。裁判所命令によるDNA鑑定の結果を受け、2020年に認めた。(c)AFP