プーチン氏、ウクライナで飽き足らず「他国侵攻も辞さない構え」 ポーランド大統領
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【9月10日 AFP】ポーランドのカロル・ナブロツキ大統領は9日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ以外の国への侵攻も辞さない構えを見せていると警告した。
ナブロツキ氏はフィンランドの首都ヘルシンキでアレクサンデル・ストゥブ大統領と共同記者会見し、「われわれはウラジーミル・プーチン氏の善意を信用していない」と述べた。
ロシアと国境を接し、北大西洋条約機構(NATO)加盟国でもあるポーランドとフィンランドは、ロシアによるウクライナ侵攻に神経をとがらせている。
ナブロツキ氏は、「もちろん、われわれの地域にとって不可欠な長期的かつ恒久的な平和を待っているが、ウラジーミル・プーチン氏は他国への侵攻も辞さない構えだと認識している」と述べた。
さらに、「まさにそのためにわれわれは軍備を強化し、パートナーシップと同盟関係を強化している」と付け加えたが、具体的な措置については明言を避けた。
ナブロツキ氏は、地域全体の「安全保障体制」が変化しており、ドナルド・トランプ米大統領こそがプーチン氏に交渉を迫ることができる「自由世界の唯一の指導者」だと述べた。
トランプ氏は先週、ポーランドへの米軍増派を申し出るとともに、ナブロツキ氏をホワイトハウスに迎えた。
ストゥブ氏もここ数か月、欧州諸国がウクライナ紛争終結に向けて動き出す中、トランプ氏と定期的に協議を行っている。
「プーチン氏は信用できない、いつもの遅延戦術をとっているにすぎないと説明しようとしている」とストゥブ氏は述べた。
こうした警告は、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相が8日に表明したのと同様の懸念を反映したものだ。メルツ氏は同日、プーチン氏の「帝国主義的計画はウクライナ征服で終わらない。ウクライナ征服は始まりにすぎない」と述べた。(c)AFP