グーグル「地図持ち出しにデータセンターは無関係」…韓国政府との攻防続く
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【09月10日 KOREA WAVE】韓国の高精度地図の海外持ち出しを求めてきた米IT大手グーグルが、データセンターの設立の有無は地図の持ち出しとは全く関係がないと明言した。その代わり、韓国政府の懸念を払拭するため、責任者を配置し、ホットラインを設置することを約束した。また、他社を通じて取得する衛星写真に映る保安施設はぼかし処理を施し、座標情報は国内外の利用者のいずれにも提供しないと断言した。
グーグルが9月9日、ソウルのグーグルスタートアップキャンパスで「グーグルマップ記者懇談会」を開き、明らかにした。メガ・ニュース(MEGA News)のパク・ソリン記者の取材によると、グーグルコリアのユ・ヨンソク広報総括は「データセンターを特定の国に設置するかどうかは、多くの要素を考慮して決定される。たとえ国内にデータセンターを設けても、処理は依然として海外でするしかない技術的制約がある」と説明した。
グーグルは2025年2月、韓国政府に対して縮尺1:5,000の高精度地図の海外持ち出しを要請した。これは2011年、2016年に続く3回目の要請で、これまで政府は国家安全保障上の理由から精密地図の持ち出しを認めてこなかった。
今回グーグルが求めている縮尺1:5,000の地図は、50メートルの距離を地図上で1センチとして表現でき、建物や道路、地形まで詳細に把握できるものだ。現在、グーグルマップ上での韓国の縮尺は1:25,000だ。
このようなグーグルの要請に対し、韓国政府は、地図上の保安施設にぼかしや偽装、低解像度処理を施すこと、座標情報の削除、保安施設が露出した場合に即座に是正措置を取れるよう国内にサーバーを設けること、という三つの条件を提示した。
韓国政府は8月8日、この要請について決定を下す予定だったが、グーグルの要請により一度判断を保留することにした。
また、グーグルは高精度地図の海外持ち出しに対する懸念を解消するため、二つの対策を用意するとしている。
グーグルの対外協力・政策・知識情報部門のターナー副社長は「韓国政府との協力を継続し、Tmap Mobilityなどの国内企業との協力も強化する。衛星画像に映る保安施設をぼかし処理することに加え、韓国の座標情報をグーグルマップの国内外すべてのユーザーに対して見えないようにする措置を取る」と明らかにした。これは、韓国国内にデータセンターを設ける案を除いた、政府が提示した二つの条件を受け入れることになる。
ターナー副社長は「現在のグーグルマップでは、右クリックで位置共有を選ぶと、その地点の緯度・経度、つまり座標が表示されるが、今回の地図持ち出し申請が承認されれば、これらの情報は表示しないようにする」と付け加えた。
さらに、衛星画像に対する懸念については「韓国政府の懸念を解消するため、グーグルマップおよびグーグルアース上で機密施設へのぼかし処理など、追加のセキュリティ措置を取る。必要であれば、すでにぼかし処理が施された、政府に承認された画像を国内のパートナー企業から購入して活用する案も検討中だ」と述べた。
これに関連して、グーグル関係者は「衛星写真はぼかし処理を施しても永続的なものではない。ぼかし処理をするという当社の意図は、今後も継続的に供給され、リアルタイムで更新されるすべての画像に同様の処理をするという意味だ」と補足した。
東南アジアの一部の国では縮尺1:5,000の高精度地図なしでも経路案内サービスを提供しているが、そうした国々との違いについての質問に対し、ユ・ヨンソク広報総括は「国によって事情は異なるが、基本的に地図を実装するには縮尺1:5,000の地図が必要だ」と改めて強調した。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News