ドイツ・ベルリンで開かれた「IFA2025」の中国ハイセンスブース(c)news1
ドイツ・ベルリンで開かれた「IFA2025」の中国ハイセンスブース(c)news1

【09月09日 KOREA WAVE】ドイツ・ベルリンで開催される世界最大級の国際展示会「IFA 2025」で、中国家電大手の存在感が一段と増した。かつては「安かろう」の代名詞だったが、今年は人工知能(AI)搭載や高級仕様を備えた製品群で、韓国勢のサムスン電子やLG電子に迫った。

LG電子のチョ・ジュワン(趙周完)最高経営責任者(CEO)も「テレビ事業は韓国企業にとって厳しい。中国の攻勢は今後さらに強まる」と認めた。

象徴的だったのはロボット掃除機世界最大手ロボロックの動きだ。洗濯機や乾燥機をロボット掃除機の基地として活用する「4 in 1 コンボ」を公開し、利便性とデザイン性を兼ね備えた発想に業界関係者も驚嘆した。米調査会社IDCによると、2025年1~3月期の世界市場で中国系4社(ロボロック、エコバックス、ドリーミー、シャオミ)のシェアは過半の54.1%に達した。ロボロックは米国の高関税下でも出荷量を前年より65%超伸ばすなど快進撃を続ける。

こうした企業は単なる掃除機メーカーにとどまらず、洗濯機や冷蔵庫、テレビ、エアコンへと事業を広げ「総合家電企業」へ進化している。ドリーミー・グローバルTV事業営業担当は「生活全体を包み込む家電企業を目指す」と語った。

さらに中国3大メーカーのTCL、ハイセンス、ハイアールは、自社のAIエコシステムを打ち出し、サムスンとLGが強みを持つ「AIホーム」を追撃。TCLは163インチのマイクロLEDテレビやAI執事ロボット「エイミー」を公開し、ハイセンスは世界最大級の116インチTVを展示、ハイアールは独自アプリ「hOn」で自社および傘下ブランド製品を制御できる仕組みを披露した。

一方、韓国勢は差別化を急いでいる。サムスンは「2030年までに全業務をAI化し、AIドリブン企業へ」と宣言。LGは自動車用電子機器(VS事業)と冷暖房空調(ES事業)といったB2B分野を「二本柱」に据え、サブスクや直販など新ビジネスを強化する戦略を明らかにした。

だが業界内では「中国企業をもはや後発追随者と呼ぶのは難しい。韓国企業が逃げる速度よりも、中国勢が迫るスピードの方が速い」との見方が広がっている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News