ゼレンスキー氏、ロシア攻撃は「戦争を長引かせる」 米の制裁に期待
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【9月8日 AFP】ロシアは7日未明、ウクライナに対して過去最大規模の空爆を行い、4人が死亡、数十人が負傷した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、この攻撃が戦争を長引かせるものだと警告した。
ドナルド・トランプ米大統領は今回の攻撃を受け、ロシアに対する新たな制裁措置を進める用意があると述べたが、詳細は明かしていない。
トランプ氏が制裁の可能性に言及したこと受けて、ゼレンスキー氏は「米国の強力な対応に期待する」と述べた。
ゼレンスキー氏は、「本日の攻撃に対して、パートナー諸国による広範な対応が重要だ。(ロシア大統領のウラジーミル・)プーチンは世界を試している」と述べた。
また、エマニュエル・マクロン大統領と電話会談を行ったゼレンスキー氏は、フランスがウクライナの防衛強化を支援すると明かした。
さらに、米国のスコット・ベッセント財務長官は、米政府がロシア産石油を購入する国に対して関税を課す可能性があるとし、NBCに対して「ロシア経済は完全に崩壊するだろう。そしてそれがウラジーミル・プーチン大統領を交渉の場に引き出すだろう」と述べている。
首都キーウでの攻撃では内閣が入る政府庁舎の屋根が炎上しており、3年半に及ぶ戦争で首都中心部の政府複合施設が攻撃を受けたのは初めてだった。
ウクライナ空軍によると、ロシアは6日夜から7日早朝にかけ、少なくとも805機の無人機と13発のミサイルを発射し、戦争開始以降で最大規模の攻撃となった。
ロシア国防省は「キーウ市内の工場と物流拠点を攻撃したが、それ以外の目標には攻撃していない」とし、民間人を標的にしたことを否定している。(c)AFP
