【9月5日 AFP】4日に行われた全米オープンテニスの女子シングルス準決勝に臨んだ大坂なおみは、大会での自身の結果に刺激を受けたとし、敗戦を喫したものの「怒ったり、動揺したり」することはできなかったと述べた。

通算4度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇る大坂は、優勝を飾った2021年の全豪オープン以降では初めてメジャー大会の2週目に駒を進めていた。

時刻が5日午前1時(日本時間5日午後2時)を迎えようとする中、大坂はアマンダ・アニシモバ(米国)に7-6(7/4)、6-7(3/7)、3-6の逆転負けを喫した。

試合後には「正直言って、悲しみは感じない。本当に変な感じ。とにかく、できる限りのことはやったと感じている」と語った。

「ある意味、私には刺激になる。もっとトレーニングして上達したいと思わせてくれるし、願わくば、また全力を尽くして何が起こるか見てみたい」「自分に対して怒ったり、動揺したりすることはできない」

オープン化以降、子どもの出産後にグランドスラムでシングルスのタイトルを獲得したのはマーガレット・コート(オーストラリア)、イボンヌ・グーラゴング(オーストラリア)、キム・クライシュテルス(ベルギー)の3人のみとなっている。

出産後の2024年初めにコートに復帰した大坂は、その年のグランドスラムでは2回戦を突破できず、今年5月の全仏オープンテニスでは初戦敗退に終わっていた。

それでも8月にカナダ・モントリオールで行われたナショナルバンク・オープンでの決勝進出は、6年前に世界ランク1位になったレベルまで戻れるという自信につながった。

大坂は「全米オープンで勝ち上がれたことは、間違いなく自信を高めるものになった」とし、「モントリオールでの良い結果も自信になった。正直、思っていたよりも勝ち上がれたから」と続けた。

「自分のレベルがどれくらいで、昨年何ができたのかを理解しないといけない。すべてを客観的に見れば、今年はよくできたと感じている」

「この大会でプレーする前から、もう自分の期待を越えていた」

「ちょっと考えてみたけれど、振り返れば私の最悪の年は、誰かの最高の年になる。だから、自分の心にトリックを仕掛けてポジティブになる方法を見つけないといけない」(c)AFP