ネタニヤフ氏「ベルギー首相は弱い指導者」、パレスチナ国家承認に反発
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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【9月4日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は3日、ベルギーがパレスチナを国家承認する意向を表明したことを強く非難し、同国のバルト・デウェーフェル首相を「弱い指導者」と呼んだ。
イスラエル首相府はX(旧ツイッター)の公式アカウントへの投稿で、「ベルギーのデウェーフェル首相は、イスラエルを犠牲にしてイスラム・テロリズムをなだめようとする弱い指導者だ。イスラム・テロリストというワニにベルギーを食い尽くされる前に、(イスラエルという)餌を与えようとしている」と述べた。
ベルギーは2日、フランス、カナダ、オーストラリアに続き、今月9~23日に米ニューヨークで開催される国連総会で、パレスチナを国家承認すると表明した。
ベルギーのマキシム・プレボ外相はXで、この決定はパレスチナ自治区ガザ地区で起こっている「人道的悲劇」を考慮したものだと説明。「イスラエルが国際法に違反して暴力をはたらいていることを受け、ジェノサイド(集団殺害)の危険を防ぐ義務を含む国際的な義務を負っていることから、ベルギーはイスラエル政府と(イスラム組織)ハマスのテロリストへの圧力を強めるという強い決断を下さざるを得なかった」と述べた。
さらに、「これはイスラエル国民を処罰するものではなく、イスラエル政府に国際法と人道法を順守させ、現地の状況を変えるための行動を取らせるためのものだ」と付け加えた。(c)AFP