【9月3日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は3日、併合・占領したウクライナの一部地域がロシアに属するとの国際社会からの認識が、いかなる和平交渉でも条件となるとの考えを改めて示した。

これに対しウクライナは、自国領土に対するロシアの支配を決して認めず、ロシアに奪われた土地を取り戻す方針を掲げている。

ロシアは、ドネツク、ルガンスク、ヘルソン、ザポリージャの4州と、2014年に占領したクリミア半島の併合を主張している。

ラブロフ外相は声明で、「持続的な平和のためには、新たに生じた領土の現実を認識し、国際法に沿って正式なものとする必要がある」と述べた。

ロシアが占領するこれらの地域は、停滞している和平交渉の主要な争点となっている。

ウクライナはまず停戦を求めているが、ロシアは完全な合意が成立するまで攻勢を停止することを拒否している。(c)AFP