米軍、ベネズエラ麻薬密輸船を攻撃 11人殺害 トランプ氏発表
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【9月3日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は2日、同国軍が南米ベネズエラを出航した麻薬密輸船を攻撃し、乗っていた「ナルコテロリスト」11人を殺害したと述べた。
トランプ氏は、小型船が航行中に爆発・炎上する様子を捉えた動画をインターネットに投稿した。
米国は麻薬密売との戦いを掲げて中南米に軍艦8隻を派遣しており、この動きはベネズエラとの対立をさらに激化させる可能性がある。
トランプ氏は当初、米軍が「麻薬を積んだボートを撃沈した。大量の麻薬を積んだボートだ」とホワイトハウスで発表したが、詳細は明らかにしなかった。
その後、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、爆発するボートの白黒動画を添えてこの攻撃に関する声明を投稿した。
人身売買や麻薬密輸で知られるベネズエラの犯罪組織トレン・デ・アラグア(アラグアの列車)に言及し、「私の命令により、米軍は本日早朝、トレン・デ・アラグアのナルコテロリストと特定された者に対し、キネティック攻撃を実施した」と述べたが、使用した武器については明言を避けた。
トランプ氏は、「違法な麻薬を積んで米国に向かうテロリストが国際水域を航行しているところを攻撃した。これによりテロリスト11人が死亡した」として、米軍側に被害はなかったと付け加えた。
さらに、不法移民取り締まりの際にもたびたび言及してきたトレン・デ・アラグアが「(ベネズエラ大統領の)ニコラス・マドゥロの支配下で活動している」と主張した。米国は今年、トレン・デ・アラグアを「外国テロ組織」に指定した。
トランプ氏は投稿の中で、「米国に麻薬を持ち込もうと考えている者はこれを警告と受け取ってほしい。注意せよ!」と付け加えた。(c)AFP