韓国のバッテリー、LMRで再充電を目指す…政府も300億ウォンを投入
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【09月03日 KOREA WAVE】韓国のバッテリー業界が次世代の中低価格帯製品として「リチウムマンガンリッチ(LMR)」の開発を進めている中、政府もLMRバッテリー技術の開発に約300億ウォンを投資する見通しとなった。
現在、中低価格帯バッテリー市場ではリチウム鉄リン酸(LFP)の需要が強い。韓国企業は三元系バッテリーを中心に成長してきたが、LFP需要の急増を予想できず、この需要を中国企業に奪われた状況だ。
LMRはこのようなLFPを代替する製品として注目を集めている。三元系バッテリーの生産拠点をそのまま活用できるうえ、LFPよりもエネルギー密度が高く、リサイクル時の価格競争でも優位に立てるとの評価がある。
韓国政府もこのような状況を踏まえ、LMRを含む中低価格帯バッテリー技術開発を多角的に支援し、韓国企業の立場回復を後押しする。
産業通商資源省によると、2026年の新規R&D事業として「ハイマンガンリチウムイオン二次電池の核心素材およびセル製造技術開発」が編成された。同省関係者は「来年の予算50億ウォンを含め、4~5年計画で総額約300億ウォンを編成する」と説明した。
新規事業を含む省庁の予算案は9月3日に国会に提出され、常任委員会と予算決算特別委員会の審査を経て、年末の本会議で最終確定される。
高性能LFPバッテリーとナトリウムバッテリーに加え、中低価格帯バッテリー技術開発支援事業が追加された形だ。事業ごとの規模はおおむね同じで、高性能LFPバッテリー事業は2023年から4年間で233億ウォン、ナトリウムバッテリー事業は2024年から4年間で282億ウォン規模で進められている。
同省関係者は「電気自動車の需要を引き出す必要がある一方で、市場のギャップを埋める低価格電気自動車とバッテリーは不足している状況に加え、LMRは我が国産業界が技術力を持つNCM系である点も考慮した」としている。
LMRバッテリーを基盤とした電気自動車市場は2028年以降に徐々に開花しそうだ。GMはLGエナジーソリューションとともにLMRバッテリーを開発し、2027年に試験量産、2028年に本格量産し、電動トラックやSUVなどに搭載すると発表している。これらの企業と協力中のポスコフューチャーエムも、2025年5月にLMRバッテリー用の正極材開発を完了したと明らかにした。
ただ、LMRバッテリーの商用化に向けた技術課題は依然として残っている。初回充電時の容量低下、充放電の繰り返しによる出力電圧の低下、正極材からのマンガン溶出などが指摘されている。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News