【8月30日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平受刑者が行っていた違法賭博のブックメーカー、マシュー・ボウヤー被告(50)が29日、禁錮1年1日の量刑を言い渡された。

ボウヤー被告は昨年8月、違法な賭博事業の運営、資金洗浄、虚偽の納税申告に関して有罪を認めており、160万ドル(約2億3500円)超の賠償金の支払いも命じられていた。

今回の事件は違法スポーツ賭博に関する連邦捜査の一環によるもので、水原受刑者は借金返済のため大谷選手から約1700万ドル(約25億円)を盗んだことを認め、今年2月に銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪で禁錮4年9月と合計1810万ドル(約26億6000万円)の賠償金の支払いを命じられた。

裁判資料によると、ボウヤー被告はカリフォルニア州法に違反する無許可の違法スポーツ賭博事業を少なくとも5年間運営していた。ピーク時の利用者は700人を超えていたという。

水原受刑者は2021年、サンディエゴでのポーカーゲームでボウヤー被告と出会い、その後同年12月から2024年1月までに少なくとも1万9000件の賭けを行い、約4100万ドル(約60億円)を失った。

ボウヤー被告はより重い量刑を科される可能性もあったが、検察は、被告が水原受刑者および別の州内ブックメーカーの有罪判決に協力したことを考慮したと説明している。(c)AFP