【8月23日 AFP】デンマークは、食料価格の高騰に苦しむ家計の経済的負担を軽減するため、コーヒーとチョコレートに対する税金を廃止する。22日にトロルス・ルン・ポールセン副首相が発表した。

ポールセン副首相はテレビ局TV2に対し、「デンマーク国民がすぐに効果を感じ、手元により多くのお金が残るような措置を選択した」と述べた。

当局によると、税金廃止に伴ってコーヒー1パックの価格は平均で5クローネ(約115円)下がる見込みとなっている。

デンマークで最古の税とされるチョコレートに対する特定税は、ココアを含む全製品、菓子や砂糖漬けの果物、ガムに適用される。税額は砂糖の含有量によって異なる。

統計によると、7月のチョコレートの価格は前年同月比で25.3%以上、コーヒーの価格は前年同月比で35.5%と急騰している。

同月の食品全体の価格は、前年同月比で6.5%上昇した。

政府は、税金の廃止により税収が24億クローネ(約554億円)減少すると見込んでいる。(c)AFP