【8月22日 AFP】アマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟(JBF)は22日、アマチュアボクサーの男性(39)が2週間前に開頭手術を受け、現在も意識が戻っていないと発表した。

連盟によると、氏名非公表の男性は今月8日に都内で3分3ラウンドのスパーリングを行った後、反応がなくなったという。緊急搬送後に手術を受けたものの、現在も集中治療室(ICU)に入っている。男性は10年以上試合を行っておらず、復帰を目指してトレーニングを行っていた。

連盟の仲間達也会長は「一刻も早い回復をお祈り申し上げたい」と述べた。

国内ボクシング界は2人のプロボクサーの死に揺れている。スーパーフェザー級の神足茂利選手(28)とライト級の浦川大将選手(28)は、今月2日に東京・後楽園ホールで行われた別々の試合で負傷し、その後死去した。これを受け、日本のボクシング界は注目を集めている。

国内ボクシング関連団体は緊急会合を開き、新たな対策の導入を誓った。その中には脱水症状を測定するための尿検査や、ボクサーの急激な減量に対する厳格なルールが含まれている。

5月には重岡銀次朗選手(25)が、大阪での試合後に倒れて緊急開頭手術を受けた。依然として意識不明のままとなっているが、日本ボクシングコミッション(JBC)は生命の危険の峠は越えたと述べている。重岡選手の兄で、元WBC世界ミニマム級王者の優大氏は、弟を支援するため今月現役引退を表明している。(c)AFP