ゲリラによる攻撃2件で18人死亡、負傷者多数 コロンビア
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【8月22日 AFP】コロンビアで21日、反政府ゲリラグループによるとみられる攻撃が2か所で発生し、18人が死亡、数十人が負傷した。1か所ではトラック爆弾が使用され、もう1か所では無人機(ドローン)が警察のヘリコプターを撃墜した。
21日午後3時(日本時間22日午前5時)ごろ、南西部カリ市にある軍事航空学校に近い繁華街で、爆薬を積んだトラックが爆発した。当局によると6人が死亡し、60人以上が負傷している。
ソーシャルメディアで共有された映像には、燃える車や破壊された家屋、地面に倒れる負傷者、警報音と叫び声の中でパニックになる人々が映っていた。
ペドロ・サンチェス国防相は、この攻撃をイバン・モルディスコが率いる中央参謀本部(EMC)というゲリラグループによるものと非難。EMCは、2016年に武装解除した左翼ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)の残党となっている。
同日早朝には、国内北西部のコカ農場でEMCから分裂したゲリラ組織が、コカ栽培の根絶を監督していた警察を襲撃した。
ライフルで武装した戦闘員が無人機攻撃で警察のヘリコプターを撃墜し、12人が死亡して3人が負傷したと、地元アンティオキア県の知事が発表した。
かつては左翼、または右翼のイデオロギーに基づいていたコロンビアの武装グループの多くは、現在では事実上麻薬カルテルとなっており、利益の多いコカインの取引で資金を調達している。(c)AFP