「オルライスチップ」=同社SNSキャプチャー(c)news1
「オルライスチップ」=同社SNSキャプチャー(c)news1

【08月22日 KOREA WAVE】乳幼児向け有機米菓を製造する韓国企業「オルバルム」が、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」に機に、「独島」エビを使った新製品を発売した。島根県竹島は韓国で「独島」という名称で呼ばれている。

同社は2023年12月から日本への輸出を検討していたが、日本側のバイヤーが商品パッケージにある「独島は韓国の領土」という表示を削除するよう求めたことから、輸出を断念したという経緯がある。

「オルバルム」は8月13日、「独島」のほか鬱陵島や済州島の特産品を使った新商品「オルライスチップ」を発表した。商品パッケージには「独島」の写真と、その象徴とされる絶滅動物「カンチ(アシカの一種)」のイラストが描かれている。

同社は2021年から商品の裏面に「独島」が描かれた朝鮮半島の地図を印刷していた。日本からの輸出提案は年間売り上げの15%に相当する魅力的な取引だったが、キム・ジョングァン代表は「輸出のために自尊心を売ることはできない」と表示削除を拒否。この決断はSNSや育児コミュニティで広まり、「独島お菓子」として一躍有名になった。

2025年には、韓国の人気アニメ「ブレッドバーバーショップ」とのコラボで、実際に「独島」エビを使用したお菓子の開発に乗り出した。希少で高価な「独島」エビの粉末を入手するため、キム代表は鬱陵島に4回も足を運び、約6カ月の歳月をかけて完成させた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News