中国東方航空、上海-ハルビン間の「空の特急便」運航開始
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【9月22日 東方新報】中国東方航空(China Eastern Airline)は8月1日、上海-ハルビン路線を「空の特急便」として運航開始した。東北地域では、遼寧省(Liaoning)瀋陽市(Shenyang)・大連市(Dalian)・吉林省(Jilin)長春市(Changchun)に続く4路線目の特急便となる。4路線を合わせて、南北を縦断し東北全域をカバーする「4時間航空ネットワーク」を形成する。
中国東方航空の「空の特急便」は、高頻度・高定時性・高効率・高品質を特徴とするプレミアム路線ブランドだ。今回のハルビン線は1日14往復に増便し、ピーク時はほぼ1時間おきに運航される。専用チェックインカウンター、優先保安検査、近接する手荷物受取所などを備え、地上移動の負担を軽減する。さらに、当日の出発2時間前までなら前の便に無料で一度変更できる「随時搭乗」サービスも導入し、柔軟な移動が可能になった。
黒龍江省(Heilongjiang)ハルビン市(Harbin)は「氷の都」として知られ、歴史ある街並みと氷雪観光で人気を集める都市。今回の特急便運航により、上海市とハルビン市の移動はより便利で効率的になり、国内外の旅行需要にも対応できるようになった。
中国東方航空は今年5月に、東北3省(遼寧・吉林・黒竜江)の28空港を結ぶ「東北リージョンパス」を導入し、頻繁な出張や急な予定変更にも対応できる航空ネットワークを整備した。7月には長春に新拠点を設け、上海-長春線を特急便として運航開始。今回のハルビン線追加で、瀋陽・大連・長春・ハルビンを結ぶ特急便ネットワークが完成した。
中国東方航空は「以前は欧州に行く際、乗り継ぎが複雑で時間もかかりましたが、今はハルビンから直行で上海に行けて国際線にもスムーズに接続できます」と利用者の声を紹介している。
中国東方航空は今後も特急便の拡充を進めており、すでに上海-シンガポール、バンコクなど4路線の国際特急便も展開中だ。今回のハルビン線の追加で、特急便は計41路線となった。これらの取り組みは、上海国際航空ハブの強化や国内外の経済循環に貢献する戦略的な動きと位置づけられている。(c)東方新報/AFPBB News