日本がウェンブリーで南アと対戦 「ブライトンの奇跡」から10年
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【8月21日 AFP】ラグビー日本代表が、11月1日にW杯王者の南アフリカと英ロンドンのウェンブリー・スタジアムで対戦することが決まった。2015年のイングランドW杯で日本が史上最大級の番狂わせを記録して以来、イングランドの地での対戦は初めてとなる。
当時も現在もエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が率いる日本代表は、英ブライトンでの激戦の末にスプリングボクス(南ア代表の愛称)を34-32で破った。
その後、両国は日本の地で2度対戦しているが、ともに南アが勝利。またスプリングボクスは19年日本大会と23年フランス大会でW杯連覇を達成しており、優勝回数を最多の4回に伸ばしている。
ジョーンズHCは「ブライトンの奇跡」がラグビー界にとっての転換点だったと振り返り、「10年前のブライトンでの試合は、日本のラグビーをマイナースポーツからブームスポーツに変えた」「ボクス(南ア)と対戦することは、若い日本人選手の夢だ」と述べた。
一方で南アのラシー・エラスムスHCは、北半球の強豪と対戦する11月のテストシリーズを前にこの挑戦を歓迎するとし、「北半球ツアーのスタートを、象徴的なウェンブリー・スタジアムでの日本戦で迎えることができてうれしい」と語った。
「ブレイブブロッサムズ(日本代表の愛称)は、速く、攻撃的で、ハイテンポのラグビーで知られており、2019年のラグビーW杯日本大会前後2回の対戦でもそれが顕著だった」
南アは、南半球4か国対抗戦のザ・ラグビーチャンピオンシップ最終戦となるアルゼンチン戦を10月4日にロンドンのトゥイッケナム・スタジアムで行う予定で、日本戦の1週間後にはパリでフランスとの試合に臨むことになっている。(c)AFP