【8月21日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は20日、ロシアを除外したウクライナの「安全の保証」に関する議論は「絵空事」だと述べ、協議を主導する欧米とウクライナを強くけん制した。

「ロシア連邦を抜きにして安全の保証を真剣に議論するのは絵空事であり、行き詰まっている」と記者団に語り、「集団安全保障の問題をロシア連邦抜きで解決しようとする提案には同意できない」と述べた。

ドナルド・トランプ米大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は18日、ホワイトハウスで会談を行い、欧州の指導者らも会議に参加した。

会談後、トランプ氏は、和平に向けてゼレンスキー氏とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の直接会談を調整するとし、欧州は米国と連携してウクライナの安全を保証することができると述べた。

これに対しラブロフ氏は、プーチン氏とゼレンスキー氏の会談は「極めて綿密」に準備されなければ、紛争を取り巻く状況の「悪化」につながると述べ、ロシアとウクライナの首脳会談に慎重な姿勢を示した。

一方、ロシア軍は20日、ドネツク州を含むウクライナ東部で3つの村を占領し、新たな領土を獲得したと主張した。

ウクライナ当局は20日、東部および南部ウクライナでロシアの攻撃により6人の民間人が死亡したと発表した。(c)AFP