イスラエル、全人質の解放を要求 ハマスが新停戦案支持後も立場変えず
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【8月20日 AFP】イスラエルの高官は19日、イスラム組織ハマスが新たな停戦案を受け入れた後、将来のいかなるガザ停戦合意においても、全ての人質の解放を求める政府の立場は揺るがないと述べた。
仲介者らは、ハマスが約2年にわたる戦争を終わらせるための新たな交渉ラウンドに向けた準備が整ったことを示唆した翌日に、イスラエルの公式な対応を待っている。
仲介役のカタールは、新提案はイスラエルが以前に合意したバージョンと「ほぼ同一」であると指摘し、慎重ながらも楽観的な姿勢を示した。
イスラエルの高官は匿名を条件にAFPの取材に応じ、政府の立場は変わっておらず、いかなる取引においても全ての人質の解放を求めていると述べた。
両者は戦争中、間接的な交渉を断続的に行い、イスラエルの人質がパレスチナの囚人と交換される短期間の停戦が2回実現したが、最終的な停戦合意には至っていない。
米国の支援を受け、カタールと共に仲介役を務めるエジプトは18日、カタールと共に新提案をイスラエルに送ったとし、「ボールは今、彼らのコートにある」と述べた。
カタール外務省のマジェド・アル・アンサリ報道官は19日、ハマスが「非常に前向きな反応」を示し、「新提案は本当にイスラエル側が以前に合意したものとほぼ同じだった」と述べた。
「突破口が開かれたとは言えないが、これは前向きなポイントだと信じている」と彼は付け加えた。
エジプト政府系のアルアカヘラ・ニュースによると、提案には60日間の停戦、一部の人質の解放、一部のパレスチナ人囚人の解放、および支援物資の流入を許可する条項が含まれている。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はこの計画についてまだ公にコメントしていないが、先週、イスラエルは「すべての人質が一度に解放され、戦争を終わらせるためのわれわれの条件に従う合意に同意する」と述べている。
ハマスの高官マフムード・マルダウィ氏はソーシャルメディアで、ハマスは「合意に達するドアを大きく開いたが、ネタニヤフが再びそれを閉じるかどうかはまだわからない」と述べた。(c)AFP