【8月18日 AFP】米国のトム・バラック特使は18日、レバノン政府がイランの支援を受けるイスラム教シーア派組織ヒズボラの武装解除プロセスを開始したことを受け、イスラエルに停戦合意を順守するよう求めた。

11月の停戦合意では、レバノン側は国内の武器を国家の管理下に置き、イスラエルは完全撤退することになっていたが、同国は国境の5地点に部隊を残している。

バラック特使はベイルートでジョセフ・アウン大統領と会談後、「レバノン政府は役割を果たした。第一歩を踏み出した。今必要なのはイスラエルが順守することだ」と述べた。

イスラエルがレバノン領から完全撤退することを期待しているかとの質問に対しては、「それがまさに次のステップだ」と答えた。

さらに「次のステップではイスラエルの参加が必要であり、レバノンの繁栄、復興、再建のための経済計画も必要だ」と述べ、近年の深刻な政治・経済危機を踏まえた対応を強調した。

バラック氏は、米政府が「現在イスラエルの立場について協議している最中だ」とし、「今後数週間であらゆる面で進展が見られるだろう」と語った。

「それは人々にとってより良い生活を意味し、地域における新たな対話への道のりの始まりとなる」とも述べた。

今回の訪問は、レバノン内閣が年末までにヒズボラの武装解除計画を軍に策定させるよう命じてから、2週間足らずで行われた。(c)AFP