韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領(c)news1
韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領(c)news1

【08月14日 KOREA WAVE】韓国のイ・ジェミョン(李在明)政権は今後5年間の経済政策スローガンとして「真の成長」を掲げ、いわゆる「3・3・5」目標を提示した。具体的には「AI世界3強入り」「潜在成長率3%達成」「国家競争力世界5位以内進出」を目指す。国政企画委員会は8月13日、青瓦台迎賓館で「国民報告大会」を開催し、このような内容の経済成長戦略を発表した。

同委員会は、現在の成長エンジンが弱体化しており、韓国の潜在成長率が0%水準にまで落ち込むと予測。特に、資金循環や不動産など非生産的部門への資金偏重が、経済成長に否定的な影響を与えていると診断した。

これを受け、政府は今後5年間でAI・バイオなどの未来新産業を育成し、低成長危機を克服、さらに持続可能なエネルギー転換を推進する方針だ。まず、政府はAI時代の到来に対応し、経済・社会の「AI大転換」を進めるとした。具体的には、「AI高速道路」の整備と独自AIエコシステムの構築、次世代AI半導体・AI基盤技術の先取り、最高レベルのAI人材の確保などを推進する。

さらに、個人情報保護体制の整備と誤用・乱用への対策など、AI信頼基盤の構築、公共データの積極的な開放を通じて「世界1位のAI政府」実現を目標としている。科学分野では、研究開発(R&D)予算の拡大、基礎研究に専念できる環境の整備、中核人材の体系的育成・誘致を通じて「科学技術5大強国」実現を目指す。特にAI・バイオヘルスなどの未来戦略産業を新たな成長エンジンとして育成すると同時に、韓国の主力産業である半導体・二次電池などの革新も並行して進める。

これに向け、100兆ウォン規模の「国民成長ファンド」を設立し、未来戦略産業への投資を強化する。また、新規スタートアップ創出のためベンチャー投資市場の拡大とスタートアップ集中的育成政策を併用し、中小企業がグローバル企業へと成長できる「成長のはしご」を構築する。

政府は、国家中核産業(AI・バイオヘルス・再生可能エネルギーなど)に対する規制をネガティブ方式に転換し、「メガ特区(Mega特区)」の導入を通じて地方支援にも取り組む。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News