トランプ氏、ワシントンに州兵投入表明「首都を取り戻す」
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【8月12日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(共和党)は11日、首都ワシントンででの暴力犯罪を抑制するため、州兵と連邦法執行機関を投入し、「法と秩序」を重んじる大統領としての立場を確固たるものにしようとした。この措置は、他の主要都市にも拡大される可能性があるとしている。
トランプ氏は、首都警察を連邦政府の管理下に置くとともに、首都に州兵を投入すると述べた。
民主党支持者が圧倒的多数を占める首都ワシントンは、共和党から犯罪がまん延し、ホームレス問題に悩まされ、財政管理が不適切だと非難されているが、暴力犯罪は減少している。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、「きょうはワシントンの解放記念日だ。われわれは首都を取り戻す」と語った。
トランプ氏は、首都ワシントンの警察と検察の厳しさが不十分だと不満を述べている。
トランプ政権は、人口70万人の首都ワシントンに州兵800人を配備すると述べている。
この動きに民主党は猛反発。ハキーム・ジェフリーズ下院院内総務は「国王を気取る男の個人的かつ政治的な思惑を推進する」ためのものだと批判した。
連邦法では、トランプ氏は首都ワシントンの警察を30日間統制できるが、それ以上の期間を統制するには議会の承認が必要であり、民主党に阻止される可能性が高い。
首都ワシントンのミュリエル・バウザー市長(民主党)は、連邦政府による警察の掌握についてトランプ氏を明確に批判していないが、最近の犯罪件数が言及している点を指摘し、ホワイトハウスによる犯罪件数が増加しているとの主張には反論した。(c)AFP