【8月10日 AFP】日本人プロボクシング選手の2人が、都内での同一興行で行われた別々の試合で脳に損傷を受けたため死去した。

スーパーフェザー級の神足茂利選手(28)とライト級の浦川大将選手(28)は、2日に東京・後楽園ホールでファイトに臨んだが、試合後ともに救急搬送されて開頭手術を受けた。

神足選手は12回を戦い引き分けた試合後、すぐに意識を失った。所属するM.Tボクシングジムは9日、公式ホームページに「8月8日22時59分 28歳にて永眠いたしました」「急性硬膜下血腫のため東京都内の病院で手術治療を受け、全力で戦い抜きました」との声明を発表した。

一方、浦川選手は最終8回にTKO負けとなった後、9日夜に死去したと報じられた。

世界ボクシング機構(WBO)は10日、インスタグラムへの投稿で「(浦川選手が)試合中に受けたけがが原因で、悲惨にも命を落としました」と発表。「この悲痛な知らせは、同じカードでの戦いの中で負傷し亡くなった神足茂利の死からわずか数日後に伝えられました」「ご遺族、ご友人、そして日本のボクシングコミュニティーに心よりお悔やみ申し上げます」と述べた。

日本ボクシングコミッション(JBC)の本部事務局長を務める安河内剛氏は、両選手が病院に搬送された後の取材に対して、「国内では一つの興行で2選手が開頭手術したのは初めてだと思う」と述べている。(c)AFP